6月16日(土)、青学WSD28期のみなさんは、相模原キャンパスにて大人向けワークショップの振り返りを行いました。
まずは、苅宿先生の講義から。
WSデザインを振り返る際に重要となる視点についてお話がありました。
基礎理論でも苅宿先生は「知ってからやるとやってから知る」というお話をしていましたが、実習で様々な経験をしてきた受講生の皆さんは、今回より納得することができたのではないでしょうか。
さて、講義の後は、実施したワークショップの振り返りです。
この日の講師は、渡邊明さんです。
先週の実習後は、参加者の感想を基に「プログラムデザインの本当の問題とはなにか?」を導き出しました。
今回はその「本当の問題」から、それを解決するための具体的なアイディアを出し、改めてプログラムデザインを練り直します。
グループで話し合って…
手作りの企画書に落とし込みます。仲良く写真撮影するグループも!
WSDでは、「省察」を大切にしています。ワークショップの場作りには、いつ、どんな時でも使えるような正解はありません。ワークショップは、その場の状況によって移り変わっていくからです。
WSDの講座では、知識を積み上げていく従来の知識伝達型の学習スタイルだけではなく、実践して得た経験から学び続ける「螺旋的な学習スタイル」を通して、ワークショップの「実践知」を次の場作りに生かしていくというプロセスを体感していきます。その中で、一人一人がワークショップの状況的な場作りに適応できるような思考や手段を、考え深めていきます。
グループワークの後は、個人で考える時間。「ワークショップのプログラムデザインで大切にしたいこと」を一人ひとり考え、マグネットテーブル方式で受講生同士の共有を行いました。
「プログラムのつながり」「明確な意図」「遊び」「愛」・・・など、様々なキーワードで対話を深めていきました。
ここまでは、ワークショップのプログラムデザインについての振り返りをしました。
が、それだけでは終わりません。
ワークショップをワークショップで学ぶWSDでは、企画自体も多様なメンバーと協働して進めていきます。企画考案から実施までのグループ内の話し合い活動(グループワーク)についても、「GAPモニタリング」という手法を用いて振り返りをしていきました。
これは、最初にこれまで共にしてきたグループメンバーの良さに着目し、その人の特質を見抜いて「ギフトメッセージ」を贈り合います。次に、その他者からもらったメッセージと自分自身を振り返った「セルフモニタリング」結果とのGAPを分析していくというワークです。他者の視点を借りながら、グループワークにおける自分自身を振り返ることができます。
どれが自分へのメッセージかを考えて、
ゲーム感覚で自分宛てのメッセージを当て合うこのワークは、随所で笑い声や驚きの声、納得のため息などなどがみられました。
この日も修了生スタッフの齋藤さんがグラフィックレコーディングを仕上げてくれました!
実践Ⅰのグループはこの日で解散し、実践Ⅱではクラスごとに新たにグループを作って活動が始まります!怒涛の前半戦お疲れ様でした!後半戦も頑張っていきましょう!!