【青学WSD】27期 対面講座2日目!
1月14日(日)、27期の対面講座は2日目を迎えました。
この日は苅宿先生の講義とワークが中心です。
午前中の講義タイトルは、「ワークショップを学習としてとらえる」。
学習観や学習環境デザインを踏まえて、ワークショップデザイナーの専門性を考えていきます。
「できる」=行動主義学習観、「わかる」=認知的学習観、そして「分かち合う」=社会構成主義学習観。
ワークショップの背景理論となるこの「社会構成主義学習観」について特に詳しく解説がありました。
考え方・価値観や文化が異なる人同士で関係性を築きながら、新たに意味形成をしていく。
この過程には、自分の持つ「当たり前」が時に覆されたり、対立が生まれることもあります。
そこで重要になってくるのが「参加」や「対話」、そしてその「場」としての「ワークショップ」です。
社会構成主義の代表的理論として、ヴィゴツキーの「発達の最近接領域」やレイブ&ウェンガーの「正統的周辺参加」についても解説がありました。
理論に加え、具体的なエピソードと結びつけた解説。
受講生のみなさんもより理解が深まり、記憶が定着するのではないかと思います。
修了生にはおなじみ(?)の、「好きな色は?」のワークで「代替不可能性」を体感。
続いてのテーマは「ワークショップデザインとその根源」。
「協働性」「即興性」「身体性」そして「自己原因性感覚」などをキーワードに講義が進みました。
割り箸を使ったワークもあり・・・
原因性感覚を体感するためのワークで登場したのが、ハッピ型コミュニケーションツール「ビタハピ」。
えりや袖など、5カ所の色の組み合わせを使ってグループを作ることができるツールです。
このツールを使い、受講生同士でグループを作って対話を深めました。
講義では難解なキーワードも多々出てきましたが、一度に「わかる」ことを目指すのではなく、体を動かしたり、受講生同士の対話をしたり、徐々に徐々に理解を深めていく・・・この「螺旋的な学び」がWSDの特徴でもあります。
さて、午後のテーマは「ワークショップの必然性を考える」。
社会構造の変化を通してワークショップへの理解を深めていきました。
「多元社会の不可避」「共生社会の不可能」といったキーワードや、
多文化主義、移民問題、教育現場、障がい、ヘイトスピーチ、雇用問題・・・
様々なテーマを通して、社会で生まれている課題が多様で複雑になっているいま、ワークショップデザイナーとしてできることを考えていきました。
「社会課題は、場所や期間が限定的。
だから、それにフィットしたワークショップのデザインが必要になってくる。」
「一見無関係に見える、様々な職業の人たちが、あるときワークショップデザイナーになる。
この力に大きな可能性が期待できる。」
苅宿先生のメッセージも、講義が進むにつれますます熱気を帯び、受講生のみなさんも熱心に耳を傾けていました。
その後は、「即興性」を体感するために「カタルタ」を使ったワークを行ったり・・・
eラーニングのレポートを受講生同士で共有したり・・・
講義にワークに、盛りだくさんの1日でした!
本日のグラフィックレコーディングも、24期修了生の矢部さんが、つきっきりで描いてくださいました。
次回は3クラスに分かれ、体奏家・新井英夫さんのワークショップを体験します!
by aogakuwsd
| 2018-01-18 17:38
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