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青山学院大学WSD育成プログラム事務局ブログ

【青学WSD】子ども向け「逆転時間ワークショップ」の実習が終わりました!

2週間にわたる準備期間を経て、20期の子ども向けワークショップの実習が、3クラスとも無事に終了しました!
企画の過程では、それぞれのグループで山あり谷ありだったようですが、とにかくやり遂げました。20期の皆様、お疲れさまでした−!

このブログでは、その企画と実習当日の様子をお届けします。


【演習1日目】
WSDの講座では、2回のワークショップの実習がありますが、1回目は大人向け、2回目はこども向けのワークショップを作ることになっています。この2回目のこども向けワークショップでは、毎期、「逆転時間ワークショップ」に取り組んでもらっています。

逆転時間ワークショップとは、iPadminiを使って「逆転時間」というアプリで撮影した動画を逆再生して楽しむメディアワークショップです。

▶︎逆転時間の詳細はこちら!
https://itunes.apple.com/jp/app/ni-zhuan-shi-jian/id535415279?mt=8

この「逆転時間」アプリは、苅宿研究室で開発されたもの。
このアプリを使って、子どもたちがグループで映像作品をつくるワークショップを、企画します。

演習の1日目では、まずは、「逆転時間」を自分たちが体験してみて、何が楽しいのか、グループでどうすれば面白い作品がつくれるのかを分析し、午後にはさっそく短いリハーサルにも挑戦しました。
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【演習2日目】
午前中は、各グループで企画。
午後には、お互いが実施者と参加者になって、本番の短縮版のリハーサルを行いました。

今回の対象者は、小学1年生〜6年生。講座には、普段、会社で企業研修やワークショップをする機会のある方も多数いらっしゃいますが、こども向けのワークショップをされた経験のある方はほんの少数です。そもそも、「こども」がイメージしにくいとあって、リハーサルでは苦戦を強いられましたが、こどもがグループで作品づくりをするときに「面白い!」と感じられるようにするためには、どのようなプログラムデザインが必要なのか、ファシリテーターとしてどのような関わりができるのかを中心に、考えていきました。
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【実習当日】
2015年11月7日(土) Aクラス @都内小学校
2015年11月8日(日) Bクラス @福武ホールラーニングスタジオ
2015年11月15日(日) Cクラス @都内小学校

上記3日間の日程で、20期の子ども向け実習、「逆転時間ワークショップ」が各会場で行われました。

まずは、こどもの迎え入れ。
ワークショップの開始15分前頃から、ぱらぱらと集まってくる子どもたちとどう過ごすかは、グループによって様々です。
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こどもたちがそろったところで、今日のファシリテーターの紹介と逆転時間の説明が始まります。
逆転時間の説明で大切なのは、「逆転時間とこどもをどう出会わせるか」ということ。
つまり、ここで、こどもたちを、「逆転時間面白そう!」「やってみたい!」といかに思わせるかがポイントになるわけです。

魔法学校に入学する、という設定にしたり、逆転時間の達人になるために「エスパー検定」を設定したり、逆転時間での作品づくりを「ミッション」にして、ミッションインポッシブル風に紹介したりと、グループによって様々な工夫がみられました。
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Aクラス、Cクラスは、小学校での実施。
教室や廊下、階段をフルに使って、作品づくりを楽しみました。
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Bクラスは、福武ホールラーニングスタジオでの実施。
当日は、あいにくの雨で外での撮影ができませんでしたが、ホールのホワイエを使わせていただいて、ダイナミックな作品が次々と生み出されていきました。
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逆転時間では、iPadにさわりたーい!とカメラマン役も大人気ですが、作品づくりが進むと、こどもたち全員が作品に出演したくなり、「ねぇ、カメラマンやってよ!」と、グループにつく大人がカメラマン役を託される場面も!
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ワークショップの最後には、各グループでつくった作品を鑑賞しあう、発表会があります。
作品づくりのこだわりや、見どころを、つくったこどもたち自身に説明してもらいます。
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そして、120分の実習が無事に終了!

さて、ここからは、プログラムデザインとファシリテーションデザインを振り返るリフレクション。

まずは、実習グループで、主に「プログラムデザイン」についてのふりかえり。
参加者の様子と自分たちが意図していたことを書き出し、その2つを照らし合わせて、どうすればよかったのか、改善点について話し合います。
ここで大切なのは、参加者の様子がこうだったから、こうすればよかった、次はこうしよう!と、結論を急ぐのではなく、参加者の様子と自分たちのプログラムデザインの意図とを照らし合わせてから、改善点を考えるということです。意図していたことが伝わらなかったのはなぜか、あるいは、うまく伝わったのはなぜか。その点をしっかり吟味することで、ただの「対処法」になってしまうことを避けるのがねらいです。
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つぎは、「ファシリテーションデザイン」についてのふりかえり。
今回の実習では、ワークショップを実施しているチームに対して、他のグループの受講生が、マンツーマンで観察者としてはりつき、実施の様子をiPodで撮影していました。
実習当日は、あえてその映像は使わずに(映像を使うのは、次回の対面講座で!)、
「グループワークのこの場面をファシリテーターとしてどう捉えていたのか」
「この場面では、何を感じていて、どうしたいと思っていたのか」
など、実施者がファシリテーターとして意図していたことを、観察者がインタビュアーとなって引き出していきました。
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そして、最後には、講師が観察者となって、ある一人の受講生を追って見えていたことを、
F2LOの視点(『ワークショップと学び 3 まなびほぐしのデザイン』より) で解説していきました。
ワークショップの実施中は、無我夢中でやっていたことを、F2LOの視点で解説されることで、腑に落ちることもたくさんあったようです。


こうして、20期の2つ目の山場である、こども向けの実習は無事に終了しました。

次のブログでは、この実習のふりかえりについてお伝えします!



by aogakuwsd | 2015-11-24 18:30 | 講座のようす

青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラムのスタッフブログです。
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