【ワークショップデザイナー2000人突破!記念】
記念すべき2,000人目となった方に全修了生を代表して、本プログラム代表の青山学院大学 社会情報学部 学部長 宮川裕之教授より賞状、苅宿俊文教授より花束が贈呈されました。
<青山学院大学 社会情報学部 学部長 宮川裕之教授 挨拶>
社会情報学部長の宮川と申します。青山学院大学社会情報学部ワークショップデザイナー育成プログラムから生まれたワークショップデザイナーが2000人を突破したということで、一連の式典と記念のセレモニーを開かせていただくことになりました。
青山学院大学社会情報学部は、2008年に青山学院大学に開設されました新しい学部で、10月6日に10周年記念式典を相模原キャンパスで開催したばかりです。
社会情報学部は、いわゆる融合系の学部です。社会科学(経済・経営)、情報科学、人間科学の3つの領域、なかでも人間科学の領域では、心理、学習科学というものを学ぶ学部です。通常ですと、それぞれ別の学部として成立するような専門領域なのですが、3つの領域すべて、実際には2つを選んで学んでいただきます。多様な視点の、複合的な学びができる学部として誕生し、この度、10年目を迎えたということになります。
履修証明書2000号の修了生が誕生したということは、非常に喜ばしいことです。我々の気持ちと花束を添えて、2000人目のワークショップデザイナーに賞状をお送りいたします。簡単ではありますが、学部長の挨拶とさせていただきます。
<2000人目の修了生からのコメント>
運だけで賞状までいただくことになり、ありがとうございます。これは私の賞というより、先生方、運営スタッフの方がこれまで努力されて、受講生の方々のサポートをされてきたおかげだと思っております。
私はフィンランド生まれ、日本育ちのアメリカ人のハーフなのですが、私のようにいろいろな文化のなかで育った者がいるように、価値観が非常に多様化している現代においては、ワークショップは本当に大切だと思っています。
これからも様々な場所で、幅広いワークショップが行われていくことと思います。私自身、修了後、早速3か国語ワークショップを開催させていただきました。今後も多様な業界に散らばるワークショップデザイナーと、ワークショップという領域を盛り上げていきたいと考えています。本日は、ありがとうございました。
多元的共生社会における生涯学習を考えるシリーズ第18回
「 人生100年時代の働く大人の学び方」
【ワークショップデザイナー育成プログラム2000人突破!!記念講演】
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[講師] 中原 淳氏 立教大学 経営学部 教授
[会場] 青山学院大学青山キャンパス 14号館 大会議室
[日時] 2018年10月7日(日)13:30〜15:30
[主催] 一般財団法人生涯学習開発財団
青山学院大学社会情報学部
[共催] 特定非営利活動法人ワークショップデザイナー推進機構
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今後ともワークショップデザイナー育成プログラムへのご支援ご協力、よろしくお願い申し上げます。
【青学WSD】身体表現WSを体験しました
2日間の基礎理論科目に続き、いよいよ「ワークショップ実践科目1」が始まりました。
「研修」→「企画」→「実施」→「振り返り」という流れで進むワークショップ実践科目1の初日にあたる研修では、身体を使ったワークショップの体験とリフレクションを行いました。
講師は、体奏家(たいそうか)の新井英夫さんとアシスタントの板坂記代子さんです。
新井さんは野口体操をベースにした身体ワークショップを、福祉施設・教育施設・公共ホールなどから依頼され、目的に応じて幼児や親子・若者・高齢者など幅広い方を対象に行っています。
まずは円になった受講生と太鼓やフエを使ったり、握手をしたりしながら、言葉を発さずに挨拶をしていきます。
午前中をまるまる使ってのワークショップでは、頭で考えるより身体を動かしてみて、自分がどう感じるかを受け止めました。
皆で身体の一部をくっつけあってみたりと、普段では体験しないような非日常的で不思議な時間でした。
午後はリフレクションです。
ワークショップ中の自分のテンションを可視化・言語化することで、体験したことを丁寧に振り返りながら自己を俯瞰して捉えていきます。
相互インタビューや4人組での共有では、「なぜそう感じたの?」「それってどういうこと?」といった他者の問いかけによって、普段意識していない自分の「当たり前」に気づいたり、他者の当たり前と自分の当たり前のズレ(違い)を認識したりしました。
最後は新井さんへの質問タイム。
、、、など、受講生からのたくさんの質問に答えてもらいました。
3日間講師をしてくださった新井さん・板坂さん、ありがとうございました!
研修の次は、いよいよグループに分かれてワークショップ実習に向けた企画が始まります!
【青学WSD】29期講座がスタートしました
2018年9月9日(日)から、青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム2018年度第2期(29期)の対面講座がはじまりました。
29期は103名、4クラスといつもより多くの方が受講されています。
今回は基礎理論科目2日間の講座の様子をお伝えします。
<9月9日 基礎理論科目1日目>
学びが盛りだくさんだった初日。午前中は演出家・劇作家の平田オリザさんのWSを体験しました。
ワークショップの体験をしながら、随所にワークショップデザインについてや、知っていてもらいたいポイントの解説をする、メタワークショップ形式で進められました。
頭だけでなく身体全体を使って学んでいきます。
演劇的な要素をふんだんに取り入れた講義とワークでしたが、演劇について学ぶのではなく、演劇を通して自己と他者とのズレやコミュニケーションについて学びました。
午後は、苅宿先生の講義。
「WSDの学び方」や「大人の学びのポイント」について、「自明性」「無意識の意識化」等のキーワードや映像教材を用いて解説していきました。これから3ヶ月間、WSDでどのように学んでいくのかについて考えていきます。
さらに、講義に加えてワークを体験することで学びを深めていきます。
コミュニケーションのズレを体感する "ダイアログ4" や、4分割にしたシートを用いた自己紹介、最後は二人組になって他己紹介をしました。
1日目のグラフィックレコーディングはこちら↓
今期も修了生スタッフの齋藤さん(17期生)がまとめてくれています。
<9月16日 基礎理論科目2日目>
2日目は苅宿先生の講義とワークを体験しました。
学習環境デザインに関する背景理論を踏まえて、ワークショップデザイナーの専門性について考えていきます。
「できる」=行動主義学習観、「わかる」=認知的学習観、そして「分かち合う」=社会構成主義学習観という3つの学習観を紹介したあとに、ワークショップの背景理論となる「社会構成主義学習観」について、映像などを用いて詳しく解説していきました。
講義の合間にはペアトークや、修了生にはおなじみのカタルタをしました。
カタルタでは即興的なコミュニケーションを体験できます。
お昼休憩を挟んで、もう一度苅宿先生の講義。
午前中の講義で学んだワークショップの背景理論をおさらいしました。
午後も講義だけでなく、協働確認ツール「わりばし」や語れる三角を体験していきます。
講義の後は、ビタハピ!
ビタハピはハッピの色の組み合わせを使って、グループを作ることができるリアルコミュニケーションツールです。
同じグループのメンバーが見つかった後は、お題に沿ってトークを楽しみました。
最後はeラーニングのレポート共有。
事前に提出したレポートを元に、「WSの3つの特徴に、4つ目を加えるとしたら?」という問いに対してそれぞれが考えたキーワードを他者と共有していきます。
共有する中で出会った「いいな」と思うキーワードをポストイットに記入し、壁一面に貼り出しました!
100名近い受講生が貼るので、たくさんのキーワードに出会うことができます。
他の人が考えたキーワードの中からお気に入りのものをそれぞれピックアップしていきます。
こちらは2日目のグラフィックレコーディング↓
講義では難解なキーワードも多々出てきましたが、一度に「わかる」ことを目指すのではなく、体を動かしたり、受講生同士の対話をしたり、徐々に理解を深めていくのもWSDの学びの特徴です。
頭と身体を使ってワークショップを学んだ2日間。受講生のみなさん、おつかれさまでした!
これから3ヶ月、受講生がどのような学びに出会っていくのか、とても楽しみです!
次回は体奏家・新井英夫さんのワークショップを体験します!
【青学WSD】28期対面講座の最終日!
最終日のテーマは、「3ヶ月の学びを振り返る省察のワークショップをデザインする」。
その日に作ったグループで企画・実施・省察に取り組んでいきます!
3ヶ月にわたる共通の学びでつながったメンバーで企画をしてみると、実に様々なワークショップが生まれていました。
グループ分けは、まだ話したことのない人や「もっと話してみたい」「一緒にワークをしてみたい」という人など、受講生のみなさんで自由に組んでいただきました。
メンバーが決まったら、早速企画づくりスタート。
「なんのために振り返るのか?」
「何を振り返ることが、今の自分たちにとって最善な時間となるのか?」
集まったメンバーで目的やコンセプトから考えていきます。
そして実施!
↓未来をプロデュース
↓旅の思い出、WSD3ヶ月のテンショングラフ
お昼休みを含めた3時間半の企画時間でしたが、実に多様なワークショップが生まれていました!
↓以下紹介しきれなかったグループの企画したWS一覧です!
実施の後は、他のグループの内容を”ぐるぐる発表会”で共有しました。
そして最後は「WSD再考」と題した苅宿先生の講義。
【青学WSD】子ども向けワークショップの省察!
子ども向けワークショップの省察を、丸1日かけて行いました。
この日は久しぶりにA・B・Cクラス合同での講座でした!
講師は、青山学院大学特別研究員の渡邊明さんです。
最初のプログラムは、「ファシリテーションの振り返り」。
実習当日に撮影した観察映像を用いて、自身のファシリテーションを丁寧に分析していきます。
まずはじっくり映像を見て分析する場面を選び、
「F2LOモデル」も活用しながら参加者との会話を書き出し分析します。
働きかけや声かけの意図はなんだったか?
自分のファシリテーションはその場にどのくらいフィットしていたか?
じっくり丁寧に見ていきます。
自分の映像を見るのはちょっぴり恥ずかしいですが、映像というエビデンスを用いて振り返るからこそ見えてくることもあります。
映像分析をしてからは、実習当日に映像を撮ってくれた観察者とペアトーク。
観察者から客観的にみると、どのようなシーンだったのか?
視点を変えて考えてみると、その働きかけの他にはどんな選択肢がありえたか?
観察者と一緒にシミュレーションすることで、ファシリテーションの引き出しを増やしていきます。
ファシリテーションの振り返りを終え、「ファシリテーションで最も大切にしたいことは?」という問いについて考えます。
ひとりひとりが考えたものを、最終的にはグループを作って共有していきました。
最後はおなじみ「GAPモニタリング」。
ワークショップをともに企画してきたグループメンバー同士でメッセージを贈り合います。
このメッセージは、グループメンバーの「良さ」に着目してその人の特質を言葉にしていくというものです。
そして、誰について書かれたものなのかは書かず、読み上げて「当てっこ」をしていきます。
この日のこのワークで、グループは解散。
限られた時間の中、価値観や考え方なども異なるメンバーで協働しながら企画を進めてきたみなさん。
時には辛いことや大変なこともあったのではないかと思います。
最後のワークでそれぞれメッセージを贈り合い、どのグループも笑顔であふれていました。
自分自身について「他者の視点」を借りながらじっくり振り返ったこの日。
WSDでの共通の経験や学びがあったからこそ、対話を通した学びが深まっていったように思います。
次回はいよいよ最終日です!
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