【青学WSD】19期がスタートしました!
2015年5月9日(土)、10日(日)
連休明けの週末から、第19期の対面講座がスタートしました!
19期の受講生は、3クラス合わせて79名の大所帯!今期も、教育、企業、地域づくり、NPO、演劇、フリーランスの方など、様々な分野の方がいらっしゃいます。
また今期は、宮崎、福岡、新潟、仙台からの遠距離通学をされる方も多く、いつにも増してパワフルな方の集まり!という印象の19期生です。
初日、2日目の対面講座は、「基礎理論科目」と呼ばれる講座で、多義的な言葉である「ワークショップ」をどうやって説明するか?ということをテーマに、1、ワークショップデザイナー育成プログラムでの学び方、2、ワークショップの必要性を考える、3、ワークショップを学習として捉える、4、ワークショップの定義、主にこの4つを柱に講義とワークが行われました。
講師は、青山学院大学社会情報学部教授であり、この講座の運営委員会事務局長でもある苅宿俊文先生。
苅宿先生の講座は、いつもながら、講義の合間に、ワークが入り、そのワークにどんな意味が込められているのかという解説も入ります。
対話の構造を知るためのワーク「4人1組での対話ワーク」
ときには、先生が教室の後ろに移動して講義をすることも…。
多元的共生社会を体感するワークでは、受講生のおでこに丸いシールが貼られ、声を出さずに自分と同じ色のシールを貼られた仲間を探します。このシールには実は「互恵」と「排他」を生み出す仕掛けがある、という種明かしがされます。
午後は、事前に提出したeラーニングのレポートを共有を行いました。
ただ単に、レポートを読み合うだけでなく、「あなたは、どうしてそう思ったのですか?」と質問をし合いながら、それぞれが無意識に当たり前だと思っている「前提条件」を明らかにしていきました。
レポート共有のあとは、クラスにわかれて、自己紹介&他己紹介のワーク。
自己紹介は、4つのお題について自分のことを話す…つまり、ある程度の制約の中で行うもので、他己紹介は、お互いにインタビューをし合って、自分ではなく、他者に内容をまとめてもらうものです。様々なコミュニケーションの形で、お互いが知り合う場面を体験してもらいました。
1日目は、これで終了。朝からお疲れさまでした!
そして、2日目。
前日の講義内容の振り返りの後、「カタルタ」というカードを使った対話のワークを体験。
ひいたカードのつなぎ言葉を使って、テーマに基づいた会話を繰り広げていきます。
その後は、ワークショップデザイナーとして考える「ワークショップの定義」についての講義とワークに。
「恊働性」を体験するワーク。
「身体性」を意識するワーク。
「答えはきみの中にある」という自己原因性を意識するワーク
そして、基礎理論科目の講座の最後は、リアルコミュニケーションツールである、「ビタハピ」を使ったワークで締めくくられました。
ビタハピに関する詳しい情報はこちら→http://www.heu-le.net/vitahapi/
このビタハピ、遠目で見ると、どれもカラフルなハッピですが、実は色の順列組み合わせが1枚ずつ違います。その中で、指定された色と位置が同じ仲間を見つけるときのドキドキ感と、仲間が見つかったときの嬉しさは、体験してみないとわかりません。
「え?もしかして同じ?!」
「きゃー!!見つかったー!!」
基礎理論科目の2日間では、まさに、この体験することを通して、自分が実感してみること、そして、そこから、ワークショップデザイナーとして、ワークショップをデザインするときに、何をデザインすればいいのかを意識的に考えることの大切さが、講義やワークにちりばめられていました。
19期生の皆さん!これから7月まで、ワークショップデザイナーとしての学びを、存分に味わってください!
******************************************************************
以下は、基礎理論科目2日間の中での苅宿先生の講義の中からの抜粋です。
ぜひ、ご一読ください!
<ワークショップデザイナーの学び方について>
「まず、大人の学びには気づきが重要です。気づきが知識や技能の再構成を促すキー概念となります。知識を知って終わりではない。知識を知ってから考え続けるということが重要なんですね。
つまり覚えておしまいではない。自分で考えるきっかけを作ることが知識の獲得になるんです。
だから、これから学びをスタートする皆さんも、自分しかできないこと、自分の中にあることにつなげて学んで欲しいんです。
これから、ワークショップデザイナーとして場づくりをしていくときに、参加される人たちの代替不可能性の学びを作っていってほしい。
そのためには、まずは自分が代替不可能な学びに出会ってほしいと心から思っています。
自分が何かを見つけていく、探していく感覚を忘れないでください。」
<ワークショップの定義について>
「ワークショップデザイナー向けの「ワークショップの定義」としては、「恊働性、即興性、身体性、自己原因性感覚」を挙げています。ワークショップには、まず恊働性が必要だし、恊働の前提には、目的があります。その目的に照らして、より広い参加者に門戸を開いてほしい。それが社会的な包摂につながります。多元化していく社会の中で、コミュニティ同士の結び目になる皆さんは、ワークショップをデザインするときに、そのことを意識して欲しいと思います。
「ワークショップの特質は、正しいことだけではなく、納得解に意味があるということを伝えることです。そして、そこに自己原因性感覚を失わせないことが不可欠です。このことについて、芸術系の大学生には違う言い方で伝えています。それは、表現の代替不可能性、思考の代替不可能性、存在の代替不可能性ということ。これは、教育のミッションでもあるし、これから数年は、これが教育の公共性として語られることになるだろうということを、皆さんと共有したいです。」
連休明けの週末から、第19期の対面講座がスタートしました!
19期の受講生は、3クラス合わせて79名の大所帯!今期も、教育、企業、地域づくり、NPO、演劇、フリーランスの方など、様々な分野の方がいらっしゃいます。
また今期は、宮崎、福岡、新潟、仙台からの遠距離通学をされる方も多く、いつにも増してパワフルな方の集まり!という印象の19期生です。
初日、2日目の対面講座は、「基礎理論科目」と呼ばれる講座で、多義的な言葉である「ワークショップ」をどうやって説明するか?ということをテーマに、1、ワークショップデザイナー育成プログラムでの学び方、2、ワークショップの必要性を考える、3、ワークショップを学習として捉える、4、ワークショップの定義、主にこの4つを柱に講義とワークが行われました。
講師は、青山学院大学社会情報学部教授であり、この講座の運営委員会事務局長でもある苅宿俊文先生。
苅宿先生の講座は、いつもながら、講義の合間に、ワークが入り、そのワークにどんな意味が込められているのかという解説も入ります。
対話の構造を知るためのワーク「4人1組での対話ワーク」
ときには、先生が教室の後ろに移動して講義をすることも…。
多元的共生社会を体感するワークでは、受講生のおでこに丸いシールが貼られ、声を出さずに自分と同じ色のシールを貼られた仲間を探します。このシールには実は「互恵」と「排他」を生み出す仕掛けがある、という種明かしがされます。
午後は、事前に提出したeラーニングのレポートを共有を行いました。
ただ単に、レポートを読み合うだけでなく、「あなたは、どうしてそう思ったのですか?」と質問をし合いながら、それぞれが無意識に当たり前だと思っている「前提条件」を明らかにしていきました。
レポート共有のあとは、クラスにわかれて、自己紹介&他己紹介のワーク。
自己紹介は、4つのお題について自分のことを話す…つまり、ある程度の制約の中で行うもので、他己紹介は、お互いにインタビューをし合って、自分ではなく、他者に内容をまとめてもらうものです。様々なコミュニケーションの形で、お互いが知り合う場面を体験してもらいました。
1日目は、これで終了。朝からお疲れさまでした!
そして、2日目。
前日の講義内容の振り返りの後、「カタルタ」というカードを使った対話のワークを体験。
ひいたカードのつなぎ言葉を使って、テーマに基づいた会話を繰り広げていきます。
その後は、ワークショップデザイナーとして考える「ワークショップの定義」についての講義とワークに。
「恊働性」を体験するワーク。
「身体性」を意識するワーク。
「答えはきみの中にある」という自己原因性を意識するワーク
そして、基礎理論科目の講座の最後は、リアルコミュニケーションツールである、「ビタハピ」を使ったワークで締めくくられました。
ビタハピに関する詳しい情報はこちら→http://www.heu-le.net/vitahapi/
このビタハピ、遠目で見ると、どれもカラフルなハッピですが、実は色の順列組み合わせが1枚ずつ違います。その中で、指定された色と位置が同じ仲間を見つけるときのドキドキ感と、仲間が見つかったときの嬉しさは、体験してみないとわかりません。
「え?もしかして同じ?!」
「きゃー!!見つかったー!!」
基礎理論科目の2日間では、まさに、この体験することを通して、自分が実感してみること、そして、そこから、ワークショップデザイナーとして、ワークショップをデザインするときに、何をデザインすればいいのかを意識的に考えることの大切さが、講義やワークにちりばめられていました。
19期生の皆さん!これから7月まで、ワークショップデザイナーとしての学びを、存分に味わってください!
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以下は、基礎理論科目2日間の中での苅宿先生の講義の中からの抜粋です。
ぜひ、ご一読ください!
<ワークショップデザイナーの学び方について>
「まず、大人の学びには気づきが重要です。気づきが知識や技能の再構成を促すキー概念となります。知識を知って終わりではない。知識を知ってから考え続けるということが重要なんですね。
つまり覚えておしまいではない。自分で考えるきっかけを作ることが知識の獲得になるんです。
だから、これから学びをスタートする皆さんも、自分しかできないこと、自分の中にあることにつなげて学んで欲しいんです。
これから、ワークショップデザイナーとして場づくりをしていくときに、参加される人たちの代替不可能性の学びを作っていってほしい。
そのためには、まずは自分が代替不可能な学びに出会ってほしいと心から思っています。
自分が何かを見つけていく、探していく感覚を忘れないでください。」
<ワークショップの定義について>
「ワークショップデザイナー向けの「ワークショップの定義」としては、「恊働性、即興性、身体性、自己原因性感覚」を挙げています。ワークショップには、まず恊働性が必要だし、恊働の前提には、目的があります。その目的に照らして、より広い参加者に門戸を開いてほしい。それが社会的な包摂につながります。多元化していく社会の中で、コミュニティ同士の結び目になる皆さんは、ワークショップをデザインするときに、そのことを意識して欲しいと思います。
「ワークショップの特質は、正しいことだけではなく、納得解に意味があるということを伝えることです。そして、そこに自己原因性感覚を失わせないことが不可欠です。このことについて、芸術系の大学生には違う言い方で伝えています。それは、表現の代替不可能性、思考の代替不可能性、存在の代替不可能性ということ。これは、教育のミッションでもあるし、これから数年は、これが教育の公共性として語られることになるだろうということを、皆さんと共有したいです。」
by aogakuwsd
| 2015-05-13 17:09
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